V/UHF帯の同軸と、プリアンプの話 [アマチュア無線]
以下の話は、あくまでも私見に基づいております。
それぞれ色々な考え方などもあると思いますので、軽く読んで頂けると幸いです(#^.^#)
普通に2mや430のFMでラグチューを楽しむのであれば、
特に難しい事を考えないでも楽しめると思います。
しかし、SSBやCWなどでDXにチャレンジしたい…と考えたら、
V/UHF帯では、同軸や直下プリアンプなど、HF帯とは違った意味で考慮しなければ
ならなくなります。
というのは、無線をやられている方ならご存じだと思いますので、
釈迦に説法になってしまいますが、
同軸ケーブルには、損失ロスがあります。
HF帯ではさほど気にすることの無い、同軸の損失がV/UHFでは無視できないほどの、
減衰の数値になります。
例えば…
5D-2Vだと、10mあたりの減衰値が 7MHzでは0.21dB なのに対し、
144MHzでは、1.05dB 430MHzでは、1.85dBになります。
具体的に出力の場合で考えて、10mの同軸で通過電力を単純に計算してみると
0.21dB = 約95.5% 1.05dB = 約78.4% 1.85dB = 約66.8% なので、
リグの出力を50Wで送信した場合、アンテナ部分では
7MHz 47.75W 、 144MHz 39.2W 、 430MHz 33.4W
と言うことになります。
出力の場合を例に例えましたが、結構大きいですよね?
受信の場合を捕らえても、同じ様にリグに来るまでにこれだけのロスをしてしまうので、
アンテナ直下ではハッキリ捕らえられた信号も、
リグに来たときには、信号に復調出来なくなる場合もあると思います。
その為、V/UHFではなるべく低損失の同軸ケーブルを使用することが推奨されているわけです。
詳しくは同軸ケーブルの損失ロスがググると載っていますので、
そちらを見たら一目瞭然だと思います。
しかし、低損失のケーブルには幾つかの欠点もあります。
値段が高価…
FBにしろ、FSAにしろ、低損失になればなるほど太くなって取り回しが悪くなる…
などなどです。
自分も一時期、430MHzに。12D-SFAのケーブルを使用していたときがあるのですが、
コネクタで取り付けたSWR計が浮き上がってしまうなど、取り回しが大変でした(^^;;;;
というわけで、自分は現在144MHzには 10D-FB(約18m) 、
430MHzには、DXをやっている方達が多く使用している
SFJ4-50B(LC10)というケーブルを約18m使用しております。
これは、10D-SFAと同じ損失ロス(0.33dB/10m) で、外径が8Dくらいのものです。
なので、430MHzだと、うちの損失ロスは0.59dBという事になりますね。
厳密に言うとのちに記述する エリート無線のHEMT直下プリアンプのロスが、0.3dBあるので、
0.89dBという事になります。
という感じで、計算をすると自分の環境でのロスが出ると思います。
同軸である程度の損失ロスを減らしたとしても、
HF帯に比べると、大きいですよね。
コンテストで遠くのマルチを狙いたいとか、出来ていないエリアと国内DXで交信したいと思った時に、
僅かのロスでも補いたい…と思ったときには、直下プリアンプは効果があると思います。
アンテナ直下に設置することによって、減衰する前の信号を増幅し、
信号を明瞭にして、内部雑音の低下にも繋がります。
リグ本体前の据え置き型のプリアンプも、ケーブルの損失を考えないで良い場合は
効果があると思いますが…。
直下プリアンプのメーカーが、エリート無線やアンテンなどが無くなり、
川越無線など少数メーカーしか残っていませんが、
V/UHFである程度のDXをやりたい場合は、とても効果があります。
直下プリを付けると、空Sばっかり上がって… という方もいらっしゃいますが、
元々リグのメーターは外部プリアンプが無い状態でのメーター設定なので、
メーターの数値を気にするのでは無く、実際の信号の強度や明瞭度で判断すれば良いだけだと思います。
430MHzなどを極めている方々は、
リグを2線式にして、送受の同軸を別ラインにして、
自作の直下プリなどを使用していたり、自分には未知の領域の方々も沢山いらっしゃいますが、
今のところは現状で満足しております。
今日の話はこんなところで(^^;;;;
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